公開資料に基づく解説・計算例:実機の連続運転試験は行っていません。以下の数字は容量の考え方を説明する仮定で、特定製品の使用時間を保証するものではありません。資料確認日:2026年9月15日。
停電で何時間使いたいかを先に決める
北海道の冬に備えて容量を選ぶときは、人数だけで決めず、使う機器と必要な時間を書き出します。照明、連絡用端末、暖房に関わる機器などを分け、どれを優先するか家族で決めておくための計算表です。
容量Whと出力Wを分けて確認する
消費電力Wに使用時間hを掛けると、必要な電力量Whを求められます。一方、電源の定格出力Wは接続できる負荷を考えるための数字です。容量が足りても、接続機器の電力が出力条件を超えれば使えません。計算の基本と定格出力の説明はJackery公式の選び方を参照しています。
一晩分を書き出す計算例
次の5W・12W・40Wは説明用に置いた仮の値で、機器の平均値や実測値ではありません。自宅の製品の説明書や表示値に置き換えてください。途中で出力が変わる機器は、この単純計算だけでは実使用量を決められません。
| 仮の用途 | 消費電力の仮定 | 使いたい時間 | 計算上の電力量 |
|---|---|---|---|
| 照明 | 5W | 8時間 | 40Wh |
| 通信機器 | 12W | 4時間 | 48Wh |
| 保温用機器 | 40W | 4時間 | 160Wh |
| 合計 | 同時に使う場合57W | 用途ごとに異なる | 248Wh |
248Whは機器側で使う電力量の単純合計です。「容量248Whの電源を買えば足りる」という意味ではありません。変換損失、電源本体の消費、残量、使用環境などは別に確認が必要です。また、通信機器に給電できても、回線自体が止まっている場合の通信は保証されません。
効率の数字を決めつけない
仮に表示容量のうち機器へ渡せる割合を80%と置くなら、248÷0.8=310Whになります。しかし、この80%は計算方法を説明する仮定で、一般的な実効容量の保証値ではありません。候補製品の条件が不明な場合は、メーカーの利用時間表や説明書を確認し、不足する条件を問い合わせます。
同じ理由で、500Wh÷10W=50時間という数字も損失を考えない計算です。実際の運転時間とは区別してください。予備として残したい電力量も用途を決めて別に確保します。
北海道の冬は温度の項目を分けて読む
充電できる温度、機器へ給電して使う温度、保管温度は同じとは限りません。例としてJackery ポータブル電源900の公式仕様表には充電温度0〜45℃、動作温度−10〜45℃と記載されています。これは同機種の仕様で、他機種へ一般化できません。保管条件も期間を含めて自分の機種の説明書で確認します。
自宅用の記入シート
想定する停電時間:__時間 優先して使う機器:__ 機種名:__ 消費電力の表示:__W 使用時間:__時間 計算上の電力量:__Wh 同時に接続する機器と合計電力:__ 電源の定格出力・端子ごとの条件:__ 起動時の電力や対応可否:確認済み/未確認 充電・使用・保管の温度条件:__ 参照した説明書・公式URLと確認日:__ 容量が不足する場合に優先して残す用途:__
購入前の判断
上の表で未確認が残る機器は、容量だけを見て対応すると判断しないでください。暖房を維持できない場合の過ごし方や避難先も含め、電源で賄う範囲を決めます。製品選びは北海道の冬に強いポータブル電源の選び方も参照してください。


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