この記事の対象読者とゴール
対象読者
- ノートPC(Windows 11 または Mac)で作業していて、画面に顔を近づけないと文字が読みにくい人
- 一度、机で落ち着いて設定を見直し、その後は基本的に触らず安定して使いたい人
この記事でやること
- Windows 11 と Mac で、文字だけを大きくする設定と一時的な拡大を確認する
- Microsoft / Apple の公式ヘルプに載っている範囲で、いつでも戻せる項目だけを触る
- 変更前と変更後をメモできるチェックリストを残し、違和感があればすぐ元に戻せるようにする
参照している主な公式ヘルプ
まずどこを触るかを決める判断表
| いまの状態 | 最初に確認する設定 | 対象OS |
|---|---|---|
| どのアプリでも文字が全体的に小さい | Windows: 「設定 > アクセシビリティ > テキスト サイズ」 Mac: 「システム設定 > ディスプレイ」で表示設定を確認 |
両方 |
| 普段は大丈夫だが、細かい図面・PDF・資料だけ見づらい | Windows: 「拡大鏡」ショートカット Mac: 「システム設定 > アクセシビリティ > ズーム機能」 |
両方 |
| 紙の書類やホワイトボードなど、周囲のものが読みづらい | Mac: 「拡大鏡」アプリ(カメラで拡大して読む) | Mac |
Windows 11:文字だけを大きくし、必要なときだけ拡大する
ここではWindows 11を対象に、テキストサイズと拡大鏡を確認します(Windows 10 以前にはそのまま当てはめないでください)。
1. 『テキスト サイズ』で画面上の文字だけを大きくする
画面全体ではなく文字だけを大きくするには、Microsoft公式ヘルプにある次の手順を使います。
- [スタート] > [設定] > [アクセシビリティ] > [テキスト サイズ] の順に選択する
- [テキストのサイズ] の横にあるスライダーを調整すると、画面上のテキストのみを大きくできる
Windows公式ヘルプ
ここでやること
- スライダーを動かす前に、現在の位置をメモしておく
- 少しだけ大きくして、デスクトップとブラウザの文字が離れても読めるか確認する
テキストサイズを変えても、画像やアイコンの大きさはほぼそのままなので、レイアウトの崩れが起きにくいのが特徴です。
2. 画面の一部だけ一時的に拡大する『拡大鏡』
細かいPDFや図面など、一部だけを一時的に大きくしたいときは、「拡大鏡」を使います。公式ヘルプにあるキーボード操作は次のとおりです。
- 拡大鏡をオン:Windows キー + プラス (+)
- さらに拡大:Windows キーを押しながら Plus (+) を続けて押す
- 縮小:Windows キー + マイナス (-)
- 拡大鏡をオフ:Windows キー + Esc
Windows公式ヘルプ
ここでやること
- 上の4つのショートカットを、紙やメモアプリに控えておく
- 常用はせず、必要なときだけ呼び出すルーペとして使う方針にしておく
誤操作でオンになっても、Windows キー + Esc で即座にオフにできると知っておくと安心です。
Mac:ディスプレイとアクセシビリティで文字とズームを整える
ここからは、macOS を搭載した Mac(MacBook、iMac など)が対象です。画面構成や項目名は、macOS Tahoe / Sequoia / Sonoma などのバージョンによって一部異なりますが、Apple公式ヘルプで共通して案内されているメニューからの入り方と項目名を使います。
1. 『システム設定 > ディスプレイ』で表示の大きさを確認する
まずは、ディスプレイの表示設定を開きます。
- 画面左上のアップルメニュー()をクリック
- 「システム設定」を選択
- サイドバーで「ディスプレイ」をクリック
ここでは、解像度や表示の大きさに関する設定を確認できます。Apple公式ヘルプ「フォントサイズとアイコンを大きくする」「画面上の項目のサイズを大きくする」などから、関連する項目が案内されています。Mac公式ヘルプ
ここでやること
- 現在の表示の種類(例:デフォルト表示 / それ以外)を、画面に出ている表記どおりメモしておく
- 必要なら、ひと回り大きく見える表示を選び、読みやすさを確かめる
バージョンによってボタンの並びは多少違っても、アップルメニュー()>「システム設定」>「ディスプレイ」という流れと、「表示」や「解像度」に関する項目がある点は共通です。
2. 『アクセシビリティ > ズーム機能』で画面の拡大方法を決める
次に、画面全体や一部を拡大する「ズーム機能」を確認します。
- アップルメニュー()>「システム設定」を開く
- サイドバーで「アクセシビリティ」をクリック
- 「ズーム機能」をクリック
Apple公式ヘルプでは、ここで次のような設定ができると説明されています。Mac公式ヘルプ
- 「キーボードショートカットを使って拡大縮小」:ショートカットキーで拡大・縮小を行う
- 「トラックパッドのジェスチャを使って拡大縮小」:トラックパッドの操作で拡大・縮小を行う
- 「スクロールジェスチャと修飾キーを使って拡大縮小」:Control / Option / Command のいずれかを押しながらスクロールして拡大
- 「ズームの方法」:画面全体(フルスクリーン) / 画面の一部 / ポインタのある領域(ピクチャインピクチャ) から選ぶ
ここでやること
- 「ズームの方法」で、現在選ばれている方式の名前をメモ
- 「キーボードショートカット」「トラックパッドのジェスチャ」「スクロールジェスチャと修飾キー」のオン / オフ状態をメモ
- 細かい資料を見るときだけオンにする前提で、自分が使いやすい方法を1つ決めておく
macOSのバージョンによってボタンの細かな位置は違っても、「アクセシビリティ」>「ズーム機能」と「ズームの方法」という名称は共通です。
3. 紙の資料やホワイトボードには『拡大鏡』アプリを使う
周囲にある紙の資料やホワイトボードなど、Macの画面の外にあるものを読みたいときは、macOSの「拡大鏡」アプリを使えます。
拡大鏡アプリの起動例
- Dock の「Launchpad」をクリックし、「拡大鏡」を探して開く
- または、画面右上の虫眼鏡アイコンから「Spotlight」を開き、「拡大鏡」と入力して起動する
Apple公式ヘルプでは、「Macで拡大鏡アプリ に移動します。」として、次のような操作が説明されています。Mac公式ヘルプ
- USBカメラやiPhone(連係機能)またはMacの内蔵カメラを選び、カメラからのライブ映像や取り込んだ画像を拡大して表示できる
- コントラストや明るさ、フィルタ、文字のテーマ・フォント・行間などを調整できる
- 周囲のテキストを読み上げてもらうこともできる(一部の国や地域では非対応)
ここでやること
- Launchpad または Spotlight から「拡大鏡」を1回起動しておき、「こういうアプリがある」と知っておく
- 印刷物やホワイトボードを読む場面で使うことを想定し、よく使うなら Dock に追加しておく
ディスプレイやズーム機能とは独立した、紙や周囲のものを見るためのルーペとして考えると整理しやすくなります。
保存して使い回せるチェックリスト
ここまでの内容を、メモアプリや手帳に書き写して使える形にまとめます。該当するOSだけ利用してください。
- [Windows 11] 日付:________
- [Windows 11] PC名(分かる範囲で):________
- [Windows 11] いちばん読みにくいアプリ名:________
- [Windows 11] 「設定 > アクセシビリティ > テキスト サイズ」を開いた
- [Windows 11] テキストサイズ 変更前(スライダー位置のメモ):________
- [Windows 11] テキストサイズ 変更後:________
- [Windows 11] デスクトップとブラウザの文字は、前のめりにならず読める
- [Windows 11] 拡大鏡ショートカットをメモした(オン:Windows++/縮小:Windows+−/オフ:Windows+Esc)
- [Windows 11] 拡大鏡は「必要なときだけ使う」方針にした
- [Mac] 日付:________
- [Mac] Macの機種:________
- [Mac] いちばん読みにくいアプリ名:________
- [Mac] 「システム設定 > ディスプレイ」を開いた
- [Mac] 表示設定 変更前(画面に出ている表記):________
- [Mac] 表示設定 変更後:________
- [Mac] 「システム設定 > アクセシビリティ > ズーム機能」を開いた
- [Mac] ズームの方法 変更前:________
- [Mac] ズームの方法 変更後:________
- [Mac] ズーム関連のキーボードショートカット/ジェスチャのオン/オフ状態をメモした
- [Mac] Launchpad または Spotlight から「拡大鏡」アプリを起動できることを確認した
このチェックリストを一度作っておけば、「また前のめりになってきた」と感じたときも、同じ項目を見直すだけで、元の状態に戻したり、少しだけ再調整したりできます。デスクの高さや照明など、画面以外の環境を整えたい場合は、次の記事も参考になります。
設定を大きく変えすぎず、いつでも元に戻せる範囲で少しずつ整えていくと、長く使うPCにも、自分の目にも負担をかけにくい環境をつくりやすくなります。

